抗菌と抗ウイルスとは何が違うの?SIAA認定商品《コウキング》

2022/05/15

感染症対策グッズには、「抗菌」や「抗ウイルス」と表示されている製品が数多くあります。しかし、実際のところ明確な違いを知らないという方は多いのではないでしょうか。そこで今回の記事では、「抗菌」と「抗ウイルス」の違いを詳しく解説します。

よく目にする「殺菌」「除菌」「滅菌」などの違いについても分かりやすく解説するので、感染症対策グッズを購入するときの参考にしてください。

菌とウイルスの定義

菌とウイルスの定義

感染症を引き起こす主な病原体に細菌やウイルスが挙げられます。イメージが似ているので混同されがちですが、実際は全く別のものです。細菌とウイルスは大きさと増殖方法において、大きな違いがあります。

【大きさ】

細菌はヒトの細胞の約10分の1の大きさに対して、ウイルスは約100〜1000分の1の大きさです。どちらも非常に小さいので肉眼で見ることはできませんが、細菌は光学顕微鏡で見ることができます。ウイルスは細菌よりもさらに小さいため電子顕微鏡が必要です。

【増殖方法】

細菌は糖などの栄養と水があれば、生きた細胞がなくても自己増殖することができます。それに対してウイルスは、細菌のように自分自身で増殖する能力がないため、生きた細胞の中でしか生存できません。つまり、栄養と水があったとしても、自己増殖できないというわけです。

 

「抗菌」と「抗ウイルス」の違い

抗菌は「菌の増殖を抑制すること」と定義されているのに対して、抗ウイルスは「ウイルスを不活化させること」を指します。不活化とは感染力をなくすことです。抗菌は菌の増殖を抑制することはできますが、殺菌や除菌のように直接菌を殺したり、取り除いたりすることはできません。

衣類やパソコン製品、おもちゃなどは抗菌加工されているものが多いです。ただし、抗菌加工はウイルスの数を減らすことができないので注意しましょう。

「抗菌」「殺菌」「除菌」の違い

「抗菌」「殺菌」「除菌」の違い

抗菌は「菌の増殖を抑制すること」ですが、殺菌と除菌の定義もそれぞれ異なります。殺菌は「菌などの微生物を殺すこと」です。ただし、殺す菌の種類や数について明確な決まりはありません。

一部を殺しただけでも殺菌と言えるので基準が曖昧ですが、殺菌と表示できる製品は薬機法によって、医薬品や医薬部外品のみとされています。一方で、除菌は「菌やウイルスを取り除き、その数を減らすこと」を指します。完全に取り除くわけではないということを覚えておきましょう。

除菌も殺菌と同様、取り除く菌の種類や数に明確な決まりはありません。医薬品・医薬部外品に含まれない、洗剤やアルコールスプレー、ウェットシートなどで見かけることが多いです。

 

抗菌:菌の繁殖を抑制すること。

殺菌:菌などの微生物を殺すこと。(菌の種類や数に定義がない)

除菌:菌を取り除き、菌の数を減らすこと。(菌の種類や数に定義がない)

「静菌」「制菌」「滅菌」「消毒」とは?

上記で解説した「抗菌」「殺菌」「除菌」に加え、「静菌」「制菌」「滅菌」「消毒」という言葉もあります。どれも似たような言葉ですが、定義はそれぞれ異なります。

静菌は「菌を静めること(菌を殺さず、増殖や発育を止めること)」です。菌の増殖や発育を抑制することで、菌の数が一定以下になった状態を指します。一方で制菌は、「繊維に付着した微生物の繁殖を抑制すること」です。

主に布製品に使われる言葉で、抗菌加工に比べてより幅広い菌の増殖を防ぎます。そのため。医療機関のユニフォームなどで見かけることが多いです。滅菌は「菌やウイルスなどの微生物を限りなくゼロに近づけること」を指します。

具体的には、抗菌前から微生物の数を100万分の1に減らすことと定義されています。今回解説した中で、最も強力な作用です。日常生活では馴染みのない言葉ですが、傷口を覆うためのガーゼや絆創膏、手術に使用する医療器具などに用いられています。

消毒は「有害な微生物を害のない程度まで減らしたり、感染力を失わせたりすること」です。上記で解説した殺菌と同様、医薬品と医薬外部品のみ表示することができます。

 

静菌:菌を殺さず、増殖や発育を抑制すること。

制菌:繊維に付着した微生物の繁殖を抑制すること。

滅菌:菌やウイルスなどの微生物を限りなくゼロに近づけること。(100万分の1に減らす)

消毒:有害な微生物を害のない程度まで減らしたり、感染力を失わせたりすること。

 

細菌やウイルスの感染経路と予防対策

細菌やウイルスの予防

感染症は細菌やウイルスなどの病原体が体内に入ることで引き起こす疾患です。病原体が体内に入ってくる経路のことを感染経路と言いますが、主に「接触感染」「経口感染」「飛沫感染」「空気感染」の4つに分類できます。

 

【接触感染】

皮膚や粘膜などの直接的な接触によって感染します。ロタウイルスや咽頭結膜熱が代表的な感染症で、ロタウイルスは4〜5歳までにほとんどの子供が感染します。ロタウイルスは糞便に大量に含まれるため、感染源である糞便やおむつを適切に処理したり、汚染された衣服を消毒するなど、徹底的に行うことが大切です。

また、咽頭結膜熱は流水・石鹸による手洗いが最も効果的な予防対策であると言われています。手に触れる機会が多いものを中心に消毒を行うことも重要です。

 

【経口感染】

病原体に汚染された食品や十分に加熱されていない食品を食べた場合に感染します。ノロウイルスが代表的な感染症で、流水・石鹸による手洗いが効果的な予防方法です。

 

【飛沫感染】

細菌やウイルスが咳・くしゃみなどによって空気中に飛び出し、約1メートルの範囲で感染します。おたふくかぜ、インフルエンザ、溶連菌などが代表的な感染症です。新型コロナウイルスは飛沫感染に加えて、接触感染のパターンもあると言われています。

飛沫感染を予防するためには、マスクの着用とワクチン接種が効果的です。ただし、溶連菌感染症は現在実用化されているワクチンがありません。

 

【空気感染】

細菌やウイルスが空気中に飛び出し、1メートル以上超えて感染します。病原体は一定時間空気中を漂い続けるため、同じ空間にいるだけで感染することもあります。麻しんや水ぼうそう、結核などが代表的な感染症です。

飛沫感染と空気感染は同じであると思われがちですが、飛沫感染は同じ空間にいるだけでは感染することはありません。空気感染を予防するためには、マスクの着用とこまめな換気が効果的です。

 

まとめ

今回は細菌とウイルスの定義や抗菌と抗ウイルスの違いに加え、殺菌や除菌、静菌、制菌などの違いを詳しく解説しました。どれも似ている言葉なので混同されがちですが、それぞれの定義は異なります。

効果の範囲に大きな違いがあり、菌を殺す・数を減らすという点では、滅菌が一番効果的です。その次に殺菌、除菌、抗菌の順となります。ただし、殺菌という言葉は医薬品・医薬外部品にしか表示できないので、高い殺菌効果を期待できる製品でも、医薬品・医薬外部品ではないために除菌としか表示できない製品も中にはあります。

菌に関する用語の違いをしっかり理解し、使用用途によって使い分けることが大切です。

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