無水エタノールの活用方法11選。掃除や消毒、アロマなど使い道を詳しく解説!

2022/07/01

無水エタノールは瞬時に蒸発する性質を持っており、掃除の時短に繋がります。掃除以外にもさまざまな活用方法があるので、1本家庭に置いておくと大変便利です。今回の記事では、無水エタノールの活用方法を紹介します。

無水エタノールとは?

無水エタノール
無水エタノールとは、水をほとんど含まないエタノールのことを指します。エタノールは水や油に溶けやすい性質を持っており、水溶性の汚れや油汚れを落とすのに効果的です。また、揮発性が高い(すぐ蒸発する)ため、掃除をした部分に水滴が残らないという特徴もあります。
無水エタノールはエタノール濃度が99.5%以上という基準があり、殺菌・消毒効果はほとんどありません。濃度80%前後が最も効果が高いと言われているため、殺菌や消毒が用途目的である場合は、精製水で薄める必要があります。

無水エタノールで掃除をする3つのメリット


無水エタノールには除菌やカビ予防効果があるだけでなく、油汚れにも強いというメリットがあります。ここでは、無水エタノールで掃除をするメリットを3つ紹介します。


①除菌・カビ予防効果がある


エタノールには除菌や消毒効果があり、殺菌が増殖しやすい場所の掃除におすすめです。シンクやお風呂などのカビが発生しやすい場所に使用すれば、カビ予防にもなります。柔らかい布やティッシュにエタノールをつけてサッと拭くだけです。


②油汚れに強い


エタノールは油に溶けやすい性質があるため、簡単に油汚れを落とすことができます。ベトベトした油汚れには、スプレー容器に入っているエタノールを吹きかけると良いです。ただし、スプレー容器に移し替えるときは、手に触れないように注意しましょう。
手に触れてしまうと水分を奪って蒸発してしまうため、手荒れする可能性があります。また、容器が溶けてしまうこともあるので、必ずエタノールに対応している容器を使うようにしましょう。


③二度拭きする必要がない


エタノールは揮発性が高いため、空気に触れるとすぐ蒸発します。拭いても水滴が残らず、二度拭きの手間が省けます。木の柱や木製の家具など、水分を染みこませたくない場所の掃除にはエタノールが最適です。二度拭きや水拭きする必要がないので、掃除の時短に繋がります。

無水エタノールの活用方法【掃除】

キッチン周りの掃除

無水エタノールは化粧品や洗剤などの原料として使われることが多いですが、家庭ではさまざまな活用方法があります。ここでは、具体的な活用方法を7つ紹介します。


①キーボードの掃除

揮発性の高い無水エタノールは、電化製品の掃除に最適です。特にキーボードやスマホは手垢だけでなく、細菌が多くついているため、定期的に掃除する必要があります。テレビのリモコンやテレビの液晶、カメラレンズなどの汚れも同様に落とすことができます。

  1. パソコンの電源を切り、キーボードを裏返す
  2. 軽くキーボードを叩いて、隙間に入ったゴミを取る
  3. 綿棒に無水エタノールをつけて、キーボードの汚れを取る
  4. 最後に柔らかい布で拭き上げる

②キッチン周りの油汚れ落とし

無水エタノールは油汚れに強いため、キッチン周りの頑固な汚れにも効果的です。掃除の方法としては、油汚れの部分にスプレー容器に入れた無水エタノールに直接吹きかけ、乾いた布で拭き取るだけ。ただし、無水エタノールは引火しやすい性質を持っているので、掃除中は絶対にガスコンロの火は使わないようにしましょう。

③畳やお風呂のカビ落とし&予防

無水エタノールを精製水で薄めて消毒用エタノールにすると、畳やお風呂のカビ取りやカビ予防としても活用可能です。無水エタノールだと瞬時に蒸発してしまいますが、精製水で薄めることで一定時間とどまり、カビを取ることができます。

  1. スプレーボトルに無水エタノール80%、水20%の割合で消毒用エタノールを作る
  2. カビが生えた部分にキッチンペーパーを置き、消毒用エタノールを吹きかけ15本間放置する
  3. 乾いたキッチンペーパーや布でカビを拭き取る

消毒用エタノールを染み込ませたキッチンペーパーで再度拭いたら、カビを予防することができます。カビの黒ずみが残ってしまう場合は、最後にメラミンスポンジでこすって落としましょう。

④子どもの落書き消し

油汚れに強い無水エタノールは、油性マジックペンの落書き消しにも効果的です。掃除の方法としては、柔らかい布に無水エタノールをつけて、落書き部分を拭き取るだけ。ただし、デリケートな素材に落書きされている場合は、無水エタノールが使えないこともあります。

⑤メイクブラシのお手入れ

メイクブラシは定期的にメンテナンスする必要がありますが、水で洗うと乾きにくく、雑菌が増える原因になります。お手入れするときは、揮発性の高く、油汚れに強い無水エタノールがおすすめです。

  1. ガラス容器に無水エタノールを入れる
  2. 容器にメイクブラシに入れてかき混ぜ、綺麗になるまで無水エタノールを交換する
  3. キッチンペーパーの上にメイクブラシを置いて、アルコール分を飛ばす

⑥シール剥がし

家具や家電に子どもが貼ってしまったシールを剥がしたいときに、無水エタノールが活躍します。落とし方としては、シール部分に無水エタノールを直接つけて、柔らかい布でこするだけ。なかなか汚れが落ちない場合は、歯ブラシを使う方法がおすすめです。

⑦窓の汚れ落とし

窓を水拭きすると拭き跡が残ってしまいますが、これは水道水に含まれるミネラル分が表面に残るのが原因。無水エタノールを使えば、拭き跡を残さずしっかり汚れを落とすことができます。拭き取るときは、糸くずが残らないようにマイクロファイバークロスがおすすめです。

無水エタノールの活用方法【消毒】

無水エタノールを使った消毒方法
無水エタノールは掃除だけでなく、消毒にも使用することができます。ここでは、消毒の具体的な活用方法を3つ紹介します。ウイルスやインフルエンザ対策に効果的なので、日常的に消毒すると良いです。

①スイッチやドアノブ

電気のスイッチやドアノブは、日常的に人が多く触れる場所であるため、除菌効果の高い消毒用エタノールで掃除するのがおすすめです。フローリングやテーブルの除菌にも効果的です。すぐ蒸発して何も残らないので、小さな子どもがいる家庭でも安心して使用できます。

②シンクや排水口などの水回り

キッチンシンクの作業台や排水口など、雑菌が繁殖しやすい場所にも消毒用エタノールが効果的です。ちょっとした拭き掃除として、日常的に使用できます。消臭効果もあるので、臭いの気になる生ごみに消毒用エタノールを吹きかけておくと、しばらくの間は臭いを抑えられます。

③衣類

汗ばんだスーツなどは雑菌が繁殖しやすく、放置しておくと臭う原因となります。すぐ蒸発するエタノールであればスーツにも使用できるので、毎回クリーニングに出す手間を省けます。

無水エタノールの活用方法【アロマスプレー】

無水エタノールを使ったアロマスプレー


無水エタノールは水や油に溶けやすい性質を持っているため、アロマスプレーを自作することもできます。アロマスプレーは、空気洗浄や消臭、虫除けなどさまざまな用途があります。下記では、アロマスプレーの自作方法を紹介します。

  • 【用意するもの】
  •  
  • ・無水エタノール(10ml)
    ・精製水(40ml)
    ・天然精油(20滴程度)
    ・計量カップ
    ・スプレー容器

【作り方】

  1. 無水エタノールをスプレー容器に入れる
  2. 天然精油を加えて蓋を閉め、軽く振って混ぜる
  3. 蓋を開けて精製水を加えたら、再度蓋を閉めて混ぜる

※劣化を防ぐために冷暗所で保管し、1ヶ月を目処に使い切りましょう。

無水エタノールを使うときのポイント

さまざまな活用方法がある無水エタノールですが、4つのポイントを押さえて使用しましょう。ここでは、それぞれのポイントを詳しく解説します。

①換気をする

無水エタノールは揮発性が高いため、密室で使用すると気分が悪くなってしまう可能性があります。短時間の作業でも、必ず換気をしましょう。

②火の近くで使わない

無水エタノールは引火しやすいという性質を持っているため、火の近くで使うのは厳禁です。静電気が起きても引火する恐れがあるので、電化製品に使うときは電源を必ず落としましょう。

③手袋を必ず使う

無水エタノールは水分を奪ってすぐ蒸発する性質を持っているため、手に触れると手荒れの原因となります。使用する際は必ず手袋を着用するようにしましょう。ビニール手袋でも良いですが、穴が開きづらいゴム手袋がおすすめ。作業中は目に入らないように、目線より高い位置で使用しないようにしてください。

④素材を確認する

無水エタノールはどんな素材に対しても使えるわけではありません。ニスや革製品など、アルコールに反応する素材に使用してしまうと、変色する恐れがあります。

家庭で無水エタノールを活用しよう

今回は無水エタノールの活用方法を紹介しました。電化製品やキッチン周りの掃除、お風呂のカビ取り、メイクブラシのお手入れなど、活用できる場面は多いです。無水エタノールは汚れやカビを落とすだけでなく、消毒効果も期待できます。

抗菌・抗ウイルス対策をしたい場合は、金属のプロが作ったコウキングがおすすめです。抗菌コーティングを行うと、ウイルスや細菌の増殖を抑えられます。日常的に人が多く触れるドアノブや電気のスイッチなど、コウキングを使用すれば清潔に保つことができます。1回の塗布で抗菌効果が3〜5年続くので、市販の抗菌グッズよりも長期的に効果を感じられます。

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