2022/07/18
ドラム式洗濯機を普段使用している方の中には、「最近服を洗っても変なにおいがする」「服を洗ったあとにゴミが付いている」のようなお悩みを持っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実はそれはドラム式洗濯機のカビが原因かもしれません。
そこで本記事では、ドラム式洗濯機のカビ掃除やカビ予防の仕方を詳しく解説します。
目次
ドラム式洗濯機と縦型洗濯機は何が違うの?
洗濯機には、ドラム式洗濯機と縦型洗濯機がありますが、その違いは形だけではなく、機能面にも違いがあります。
以下では、ドラム式洗濯機と縦型洗濯機の主な違いを2つ紹介します。
洗浄方法が違う
まず、ドラム式洗濯機と縦型洗濯機では洗浄方法が異なります。
ドラム式洗濯機の洗浄方法は、横向きのドラム槽が回転して洗濯物を持ち上げては落下させて洗う「たたき洗い」の方式です。
一方で縦型洗濯機は、洗濯機の底に付いている「パルセーター」が回転して渦巻き状の水流を作り出し、洗濯物の汚れを落とします。
ドラム式洗濯機のほうが使用する水の量が少ないため、カビにくいと思われがちですが、そんなことはありません。
濡れたままの洗濯槽を放置するとカビが発生しやすくなるため、乾燥機能を使用したりドアを開けて風通しをよくしたりするなどの対策が必要です。
乾燥機能が違う
ドラム式洗濯機と縦型洗濯機では乾燥機能にも違いがあります。
ドラム式洗濯機は乾燥機能に特化している機種が多く、「水冷除湿タイプ」や「ヒートポンプ乾燥」「低温風パワフル乾燥」などの乾燥方法があります。
一方で、縦型洗濯機は「水冷除湿タイプ」や「排出タイプ」のヒーター乾燥が一般的です。
ドラム式洗濯機のほうが電気代が安く、日常的に乾燥機能を使用するときはもちろん、カビ対策として乾燥機能を使用する際も電気代が跳ね上がることを気にせず使用できます。
ドラム式洗濯機のカビ掃除の仕方
以下では、ドラム式洗濯機のカビ掃除の仕方をパーツ別に詳しく解説します。
洗濯槽のカビを掃除する方法
洗濯槽のカビは以下の手順で取り除きましょう。
軽いカビであれば水でも落ちますが、頑固なカビが付いてしまった場合にはお湯を使用するのがおすすめです。
しかし、熱すぎるお湯は洗濯槽が痛む原因となってしまうため、40度前後のぬるま湯を使用しましょう。
【準備するもの】
- ・お湯(40度前後)
- ・洗濯槽クリーナー
【手順】
- 排水フィルターのホコリや汚れを取る
- 「槽洗浄コース」を選んでスタート
- 給水が始まったら一時停止してお湯を入れる
- 洗濯槽クリーナーを入れて再スタート
- よく乾燥させて完了
パッキンのカビを掃除する方法
ドアのパッキンは見逃しやすい部分ですが、意外とホコリや汚れが溜まっています。
【準備するもの】
- ・雑巾
- ・中性洗剤
【手順】
- 水で濡らした雑巾に水性洗剤を付ける
- 雑巾でパッキンを拭く
- すき間のホコリを取って完了
洗濯パンのカビを掃除する方法
洗濯機の下に設置されている洗濯パンは掃除がしにくく、汚れが溜まりやすい部分です。
一度洗濯機を移動させる必要があるため、2人以上で作業をするのがおすすめです、
【準備するもの】
- ・ハンディモップ
- ・掃除機とすき間ノズル
- ・雑巾
- ・ティッシュ
- ・歯ブラシ
【手順】
- ホースを外す
- 洗濯機の電源を抜く
- 洗濯機を移動させる
- 洗濯パンのホコリや髪の毛、ゴミなどを取る
- カビが発生している部分に塩素系漂白剤をかける
- 歯ブラシで排水溝の汚れを落とす
- よく乾かして完了
排水溝のカビを掃除する方法
排水溝は湿気や汚れが溜まりやすく、カビが発生しやすい部分です。
放置すると嫌なにおいの原因にもなるため、定期的に掃除をしましょう。
【準備するもの】
- ・バケツ
- ・漂白剤
- ・輪ゴム
- ・ラップ
- ・お風呂用洗剤
- ・歯ブラシ
- ・雑巾
【手順】
- 電源を抜き、洗濯機を移動させる
- 排水ホースを取り外して中に残っている水を流す
- 水で薄めた漂白剤を排水ホースに流し込む
- 排水ホースの口にラップをかぶせ、輪ゴムで留めておく
- 排水口の他のパーツを外してバケツに入れ、歯ブラシに洗剤を付けてよく磨く
- パーツを外した排水口に漂白剤をそそいでいく
- 30分ほど放置する
- 排水ホースのラップを外し、中の液を排水口へ流す
- 何度か水をそそいでホース内をすすぐ
- 排水口にパーツとホースを戻す
- 洗濯機を元の位置に戻して完了
普段からできるドラム式洗濯機のカビ予防
ドラム式洗濯機の掃除は、できる限りカビの発生前に行うのがおすすめです。
以下では、普段からできるカビの予防法を詳しく解説します。
定期的に乾燥する
湿度が高くなるとカビが発生しやすくなるため、カビを発生させないためには定期的な乾燥が大切です。
乾燥機能がある場合は、積極的に活用して湿度を抑えましょう。
電気代が気になる方は、使用後に洗濯機のドアを開けておくだけでも効果があります。
洗い物を洗濯機に入れっぱなしにしない
皮脂汚れが付いた洗い物を洗濯機の中に入れっぱなしにすると、カビが好むタンパク質の発生源になってしまいます。
洗濯後の服でも洗濯機に入れっぱなしにすると湿度が高くなり、カビが発生しやすくなってしまうため、すぐに取り出しましょう。
洗剤を入れすぎない
洗剤を入れすぎると、溶け切らなかった洗剤がカビのエサとなってしまいます。
そのため、容器に記載された目安量を守ることが大切です。
柔軟剤も同様に、容器に記載された目安量を超えないように注意しましょう。
定期的に掃除する
カビの予防には、定期的な掃除が効果的です。
下記の表を参考に、洗濯機を掃除する習慣を付けましょう。
掃除する場所 | 頻度 | 掃除方法 |
洗濯槽 | 1ヶ月に1回 | 掃除方法は、塩素系クリーナーを入れて「標準コース」または「槽洗浄コース」で回すだけと簡単です。 |
ドアのゴムパッキン | 1ヶ月に1回 | タオルを濡らして拭くだけです。 汚れが落ちにくい場合は、中性洗剤をタオルに含ませて拭きましょう。 |
洗剤投入ケース | 1ヶ月に1回 | 洗剤投入ケースを取り外し、ぬるま湯で洗います。 乾燥させて元の場所に戻して完了です。 |
排水フィルター | 汚れていたら都度掃除 | 排水フィルターはこまめにチェックし、汚れていたらその都度掃除しましょう。 ゴミが取れないときは歯ブラシを使用すると、綺麗になります。 |
乾燥フィルター | 汚れていたら都度掃除 | 乾燥フィルターには、衣類の糸くずなどわた状のゴミが付着します。 排水フィルター同様、汚れていたらその都度掃除しましょう。 乾燥フィルターの汚れは、掃除機で吸い取るのがおすすめです。 仕上げに濡れタオルで優しく拭くと、より綺麗になります。 |
洗濯パン | 1ヶ月に1回 | 洗濯機を動かすのが面倒臭い場合は、割り箸の先に雑巾やウェットティッシュなどを付けて拭きあげるのがおすすめです。 |
ドラム式洗濯機のカビ掃除についてよくある質問
以下では、ドラム式洗濯機のカビ掃除についてよくある質問を2つ紹介します。
Q1:重曹は使える?
結論から言うと、ドラム式洗濯機のカビ掃除に重曹を使用するのはおすすめしません。
たしかに重曹は掃除の場面でよく使用されていますが、洗浄力が弱く、洗濯機の掃除をする際には大量の重曹が必要です。
大量の重曹を用意するよりも、洗濯機用のクリーナーを用意したほうがスムーズかつ洗浄力が高いでしょう。
Q2:クエン酸は使える?
重曹同様、クエン酸の使用もあまりおすすめできません。
というのも、クエン酸の酸が洗濯槽内の金属部品を劣化させる恐れがあるからです。
繰り返しにはなってしまいますが、洗濯機の掃除にはできるだけ洗濯機用のクリーナーを使用するのがおすすめです。
ドラム式洗濯機のカビ掃除をしたあとは「コウキング」で抗菌
ドラム式洗濯機の掃除をしても、定期的なメンテナンスを怠るとすぐにカビてしまうのが悩みどころ。
そのようなお悩みには抗菌・抗ウイルス剤の「コウキング」がおすすめです。
金属部分を中心にコウキングを塗布することで、抗菌・抗ウイルス効果が3〜5年続きます。
安全性と性能基準を満たした抗菌・防カビ・抗ウイルス加工製品に表示できる「SIAAマーク」も取得しているため安心です。
ぜひ一度コウキングの抗菌効果をお試しください。