2022/09/26
防カビ剤と抗菌コート剤にはどのような違いがあるのでしょうか。
本記事では、防カビ剤・抗菌コート剤のそれぞれの特徴や選び方などを詳しく解説します。
「防カビには抗菌効果がないの?」「抗菌コート剤にも防カビ効果ってある?」と思っている方は必見です。
目次
防カビ剤と抗菌コート剤の違い
防カビ剤と抗菌コート剤の違いは、対象としている菌です。
以下では、防カビ剤と抗菌コート剤のそれぞれの特徴を解説します。
防カビ剤の特徴
防カビ剤は言葉の通り、カビの発生を防ぐための薬剤です。
よって、対象となる菌は、カビ発生の原因となる「真菌類」です。
真菌類は他の細菌と細胞構造が異なり、防カビ効果のない薬剤を吹きかけても効果がありません。
なお、防カビ剤はあくまでもカビを予防するための薬剤であるため、すでにカビが発生している箇所にはカビ取り剤を使用します。
抗菌コート剤の特徴
抗菌コート剤は、菌の増殖を抑える薬剤です。
抗菌コーティングを行うと、菌やウイルスが増殖しにくい環境を作れます。
一度コーティングすれば、長いもので3〜5年効果が持続することがあり、普段の消毒作業の手間もかかりません。
【用語解説】抗菌は除菌や滅菌と何が違う?
抗菌と似ている言葉に、除菌や殺菌、滅菌などがありますが、それぞれどのような意味の違いがあるのでしょうか。
以下の表で言葉ごとの意味の違いを見ていきましょう。
用語 | 意味 |
防カビ | 特定のカビの生育を抑制すること |
抗菌 | 菌の増殖を抑えること |
除菌 | 菌を取り除くこと |
滅菌 | 菌を滅ぼす(0に近づける)こと |
殺菌 | 菌を殺すこと (すべての菌を殺さなくても数が減れば殺菌と言える) |
消毒 | 菌を無毒化すること |
上記のように、言葉によって効果が変わるため、製品を購入する際の参考にしてみてください。
防カビ剤の選び方
現在さまざまな防カビ剤が展開されていますが、種類が多いあまり、どれを選んだらよいか迷っている方も多いのではないでしょうか。
結論、防カビ剤を選ぶ際は以下4つのポイントを確認しましょう。
- 防カビが必要な箇所を洗い出す
- 防カビの成分を確認する
- 防カビ剤のタイプを確認する
- SIAAマークを確認する
防カビが必要な箇所を洗い出す
まずは、防カビが必要な箇所を洗い出します。
カビが発生しやすいのは、温度と水分(湿度)、栄養の3つがそろった環境です。
家の中だと、以下のような場所が該当します。
- お風呂
- キッチン回り
- トイレ回り
- リビング
- クローゼット
- 靴箱
- 窓回り など
防カビ剤の中には「お風呂用」や「キッチン用」など、使用箇所が明確になっているものがあるため、場所に合ったものを選びましょう。
防カビの成分を確認する
次に、防カビ剤にどのような成分が含まれているのかをチェックしましょう。
特に、小さい子どもやペットを飼っている場合は、害がないものを選ぶことが大切です。
天然成分を配合しているものであれば、安心して使用できるうえ、においも気になりません。
防カビ剤のタイプを確認する
防カビ剤にはスプレータイプや液体タイプ、煙剤など、さまざまなタイプがあります。
スプレータイプや液体タイプは、お風呂回りやキッチン、トイレなど、水分が付着しても問題のない箇所に向いているタイプです。
気になる箇所に吹きかけたり塗布したりするだけで、防カビ効果を高められます。
一方煙剤は、布団や洋服を収納している押し入れやクローゼット、部屋全体など、水分に弱い箇所や広範囲を一気に防カビしたい場合に向いているタイプです。
このように、タイプによって使用方法や使い勝手、適している場所などが異なるため、使用目的に合ったものを選びましょう。
SIAAマークを確認する
SIAAマークとは、抗菌製品技術協議会(SIAA)が制定した防カビのシンボルマークです。
以下の3つの基準を満たした製品に、SIAAマークが表示されます。
- 防カビ性:防カビ加工されていない製品と比較し、特定のカビの生育が基準より抑えられている。
- 安全性:SIAAが独自に決めた安全性基準を満たしている。
- 適切な表示:防カビ加工製品・防カビ剤の登録番号、加工部位を明示している
防カビ性についてはSIAAの試験方法の結果に基づいて判定され、登録番号を協議会のホームページで検索するとどんな薬剤が使用されているかがすぐにわかる仕組みになっているため、安心して利用できます。
抗菌コート剤の選び方
抗菌コート剤を選ぶポイントは以下の3つです。
- 抗菌コート剤を使用する場所を明確にする
- 持続効果を確認する
- SIAAマークを確認する
抗菌コート剤を使用する場所を明確にする
防カビ剤と同様、抗菌コート剤を使用する際もまずは使用する場所を明確にしましょう。
抗菌コート剤は、手の触れやすいドアノブやスイッチなどの金属部分に使用されることが多く、畳や布製品などにはあまり使用しません。
持続効果を確認する
持続効果は、抗菌コート剤によって異なります。
持続効果の長いほうが抗菌する手間を省け、たとえ最初の購入費用が高くても、長期的に見るとコストを抑えられることがあります。
SIAAマークを確認する
防カビ剤同様、抗菌コート剤にもSIAAマークの制度が適用されます。
以下の3つの基準をクリアした製品にのみマークが付けられるため、SIAAマークの有無を選ぶ基準にしてもよいでしょう。
- 抗菌性:抗菌加工されていない製品の表面と比較し、細菌の増殖割合が100分の1以下。かつ、耐久性試験後も抗菌効果が確認される。
- 安全性:SIAAが独自に決めた安全性基準を満たしている。
- 適切な表示:抗菌剤の種類、加工部位を明示している
防カビ剤の使い方
以下では、防カビ剤の使い方をタイプ別に紹介します。
スプレー・液体タイプの場合
スプレー・液体タイプの場合は、換気後に防カビしたい場所に吹きかけたり塗布したりするだけでOKです。基本的に、使用後に拭き取ったり水洗いしたりする必要はありません。(※製品ごとの使用説明を要確認)
なお、表面に水分や汚れ、ホコリなどが残っていると効果が薄らいでしまうので、そのような場合はよく拭き取ってから防カビ剤を使用しましょう。
煙剤の場合
煙剤の場合はまず、換気扇を止めて窓やドアを閉め、密閉空間を作ります。
使用方法に従って煙剤を設置し、30分程度放置するだけで防カビが完了します。
置くだけで防カビ効果が期待できる製品も
防カビ剤に付いているボタンを、1〜2か月に1回のペースで押すだけで防カビできる製品もあります。
煙剤のときと同様に密閉空間を作り、数十秒ボタンを押して完了です。ボタンを押したあとは30分程度放置しましょう。
抗菌コート剤の使い方
以下では、抗菌コート剤の使い方をタイプ別に紹介します。
スプレー・液体タイプの場合
スプレー・液体タイプの抗菌コート剤は、換気をよくしたあとに抗菌したい箇所に塗布していきます。
防カビ剤同様、表面に水分や汚れ、ホコリが残っている場合はよく拭き取ってから抗菌コート剤を塗布しましょう。
シートタイプの場合
ドアノブやスイッチに貼り付けるシートタイプは、サイズや形状に合わせてハサミで切り取って使用します。
表面がザラザラしている箇所や凹凸のある箇所など、場所によってはシートを貼り付けられないこともあるため注意が必要です。
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